■■ 卓話 山田由喜子 ■■

        テーマ 「このごろの子ども--大人(親)としてできること」


 不登校にかかわる仕事を、最近させていただいておりますが、子どもたちのあらわれが、少しずつかわってきています。

 それはまず第一に社会性の未熟な子どもたち、第二に人間関係のスキルを知らない子ども、第三に欲求のコントロールの苦手な子どもたちが増えてきたといえます。

 もう少しわかりやすくいうならば、学校という集団にとけこめない子ども、他者との関係をもつことが苦手な子ども、自己中心的な子ども(相手の気持ちを理解できない)、自己表現ができない子ども、すぐキレル子ども、自尊心が低いこどもとしてあらわれています。

 NHKのテレビ番組で--子どもの心のやみ--としての特集をみました。

@インターネットのなかでつくられている子どもの世界では、本音の自分を表現できるとか自分の居場所があるとか、顔のみえない相手だから影響がないと思っている。いろいろな人格をネットの世界に表現できる。

Aどんな友達関係を築いているかというと、2・3人のグループでグループ同士のつながりがあまりない事、一人になることを怖れている、友達にきらわれないように、傷つけないようにしている。だから本音はいえない。

B子ども心の中はどうなっているかというと、ハードルに弱い、失敗に弱い。

Cなぜ人を殺そうと思うのかというと、屈辱感を味わったときにそう思う。

 こんな事が話されていました。

 学校のなかでもいろいろな問題があります。@いじめの問題 Aひきこもり B学級崩壊 C不登校 D子どもの虐待 E子どもの自殺 F万引き・恐喝 G家庭内暴力 H暴走族 I援助交際 Jキレル等

 大人(親)として何ができるでしょう? 私は、幼児期からの家庭教育がとても大切だと思いますし、子育て支援を地域でどのくらいサポートできるかを真剣に考えていく時がきたと思っています。


■ 2004年9月9日 ■

 山田先生は教職の経験を生かし、現在はスクールカウンセラー、親業講師など、幅広くご活躍です。家内が、常日頃先生にご指導いただいているご縁で、沼津西RCの例会にお越しくださいました。

 豊富な指導体験から得られた数々のエピソードを交えてのお話は、実に興味深いものでした。30分の時間があっという間に過ぎ去りました。

たっぷりと時間を取って、お話ししていただけたら、と思いました。


例会にて
森 茂美(向かって右)会長と三人で