■■ 卓話 大村保二 ■■

 2月は、ロータリー世界理解月間です。そこで、今日は、私にとって縁のある、ミャンマーについてお話させていただきます。私の会社に、10年前よりミャンマー人(女性)が働いております。それ以来、私は、ミャンマーに関心を持つ様になりました。7年前に初めてミャンマーを訪問し、その家族と出会いました。親族の方々、大勢集まり、その歓迎ぶりは大変なもので、日本に対する親日感情の温かさを感じて帰ってきました。

 数年前に当クラブ10周年記念事業の1つで、ミャンマーの小学校2校にトイレを寄贈いたしました。その小学校を訪れて見たいと思い、昨年11月再度行ってまいりました。首都ヤンゴンから車で40〜50分位の場所で、1校が生徒数350名位、もう1校が400名位の田舎の学校でした。

 ミャンマーでは、小学校が1〜4年、中学校が5〜8年だそうです。文部省の役人の方が同行され、校長先生や教員の方々から、大歓迎で迎えられました。学校といってもグランドや体育館といった物はなく、屋根付きの大きな建物といった感じでした。校内もかならずしも、キレイとは言えず、子供達の為にも、環境の整備が必要だと思いました。

 従来のトイレに比べると、確かに見栄えのあるきれいなトイレに、出来上がっていました。行く前には、水洗トイレと聞いておりましたが、中をのぞいて見ると、日本の水洗トイレのイメージとは違い、トイレの中に水溜めがあって、シャクの様なものが置いてあり、自分で使用後流すトイレでした。 しかし、「衛生的なトイレになって」と私達に感謝していました。

 子供達には、日本から持っていった、ボールペンやハンカチ、学校には黒板用のチョークといった物をプレゼントしてまいりました。子供達や先生方から、笑顔で心のこもった感謝の言葉をいただき、逆にこの程度の事でこんなに喜んでもらえるものかと、大変感動いたしました。

 とにかく日本では、物を粗末に扱い、ともするとゴミ同様に捨ててしまうものでも、それらを必要としている国があるのだと、実感しました。ささやかな事でも自分達に出来ることで、喜んでもらえることがあればとあらためて考えさせられました。 子供達のあの笑顔と、感謝の気持ちがいつまでも心に残り、本当によかったなー、と思いつつ帰ってきました。


ミャンマーの民族衣装に身を包んで
卓話をする大村保二さん
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