2009年3月の記録
1日(拓とGoogle mail の勉強)
いよいよ弥生です。平成20年度も、残すところ一ヶ月。花粉症で鼻炎を楽にしようと内服薬を飲んだら、眠くてなりません。副作用がいつも強く出るのです。
今日は一日のんびりしていましたが、拓にGoogle mail の便利な使い方とScanSnapの利用について話しました。Google mailは一人当たりの無料使用容量が8GBと、通常の利用方法なら、ほぼ無限大といっていい容量があります。しかも、グーグルの最大の強みは検索力です。必要と思われる情報を、Google mailに送っておき、必要に応じて検索、利用するというのが、賢い情報整理法でしょう。
ScanSnapは、書類を手軽にPDF化してくれます。実に便利です。そして、PDF化したデジタルデーターをGoogle mailに送り、検索対象にしておけば、いつでもどこでも利用できます。実に便利な世の中になったものです。
ただし、グーグルが倒産したらどうなるか。そうならないように、神に祈るしか、今のところ私たちにできることはありません。
3日(雛祭り:雪の予報)
低気圧が太平洋沿岸を通過するために、今夜から明日にかけて東京でも雪の予報。明日から澄代と子ども達は拓の卒業旅行へ旅立ちます。交通機関が予定通り運行してくれると良いのですが。
昨夜のNHKスペシャル、「プーチンのロシア」の第二回は大変興味深いものでした。ロシア正教がその信者数を飛躍的に増大させている、というのです。ソ連の崩壊でいきなり市場経済に放り出されたロシア人は、多くが激変に翻弄され、今でもアルコール依存症が220万人、毎年10万人がアルコールで命を落としているそうです。
男性の平均寿命は未だに50歳代。日本では考えられない数字です。その心の空白を埋めているのがロシア正教だというのです。2,000年大統領に就任したプーチン現首相はロシア正教の布教を後押しし、今では社会の底辺の人々を物心共に支えています。超格差社会のロシアを陰で支えているわけです。
「オプシーナ」と呼ばれる地域共同体により、人々は絆を取り戻そうとしています。ロシア正教徒の妻とソ連時代物理学者として活躍した無神論者を自認する夫のやり取りは、時代が変わり、心のあり方が様変わりしてしまった現在のロシアを象徴していました。無心論者を自認する夫も病を経て、今はオプシーナの中に心の平安を見出しています。
そうした意味で、宗教を未だに禁じている中国人の心の問題は、どのような方向へ向かっていくのでしょうか。金儲けだけでは人間は生きていけるものではありません。
しかし功罪の功ばかりでは当然なく、愛国心を無闇に煽るその活動ぶりには、危惧を感じざるを得ません。若者に軍事訓練までしているのです。愛国心というのは麻薬みたいなもので、ある状況下では陶酔することで、現実を超えようとさえします。社会がいったん崩壊した後の今のロシアでは、そうした動きもやむを得ない部分は多々あるものの、暴走する危険もはらんでいます。
強いロシア、強い国家を叫ぶ指導者の狙いは分からないではないものの、隣国の一つである日本人の一人として不安は隠せません。しかしながら、あの番組を見る限りでは、プーチンという政治家の持つ目の確かさは明白です。中国同様、ロシアからも目が離せません。
と他国の事を書いていて、わが国の事も心配になってきました。日本におけるオプシーナに当たるものは何だろうか、と自問したのです。ロシアの場合はロシア正教が管理運営する地域共同体であるオプシーナが、地域社会の連帯と心の拠り所となっています。
日本はどうなのでしょう。少なくとも神社やお寺がそうした共同体を広く営んでいるようには思えません。ひょっとすると、戦後の日本においては、会社がその役割を担ってきたのではないでしょうか。社宅や会社の運動会。共同体としての会社は、心の拠り所だったように感じます。
ところが、派遣の問題に見られるように、そうした役割を会社は放棄しました。となると、いったい日本人はどこに寄り添える場所を持っているのでしょうか。家族だけでは解決できない問題です。家族のためにも共同体は必要なのです。家族すら崩壊しつつある現状では、これからの日本社会のあり方に不安を持たざるを得ません。
7日
先日MLからKnoppix 6.01の日本語版がリリースされた、という内容のメイルが入りました。起動時間の短縮や、もろもろの改善点に興味があり早速DLしてCDに焼きました。
解説のとおり起動時間は30秒足らず。あっという間の起動です。つまり使い始めるまでに待つ時間が少ない、ということです。反応は俊敏で気持ちがよいほど。サクサクと動く、とはこのことです。
さらにUSBメモリーに起動用のディスクを作ることができるというのでさっそくトライ。つまづいたところもありましたが、何とか成功。今はUSBから入力しています。かな漢字変換において、単語登録が未だにできないのが困りものです。さらに、Adobe Flash Playerが導入できません。これはネットを見て回るには致命的です。
この辺は、Ubuntuはさすがによくできています。何の心配もありません。起動時間が短縮されればUbuntuに戻りそうです。しかし、このKnoppixの機敏さは魅力です。心地よいこと限りなしです。
さて、どうなりますことやら。
8日(長谷川陽一さんが来沼)
昨日は長谷川陽一さんが来沼され自宅に泊まっていただきました。夕食は行きつけの「ひろ繁」で美味しいお料理を満喫した後、「ザブーン」でゆっくりと温泉につかりました。
自宅に帰ってきてからは、WBCの韓国戦をテレビ観戦。お仕事でスポーツの世界に精通している長谷川さんから、色々と興味深いお話を聞かせてもらいました。
埼玉県立浦和高校の後輩である長谷川さんとは新沼津CCでたまたまご一緒させていたき知り合うことができました。
私と違って優秀な学生だった長谷川さんは、東京大学に進学されゴルフ部の副将として活躍。文武両道の優等生。偉ぶったところもなく、誠実で穏やかな人柄に引かれてご一緒させていただいています。ゴルフの腕前は私とは月とすっぽんですが、少しでも長谷川さんに近づきたいものです。
月例終了後に長谷川さんと。長谷川さんは見事にAクラスで再度の優勝。ザブーンの力も少しはあったかな? (●^o^●)
またご一緒できる日が楽しみです。
10日(タクマンボの花が咲きました)
我が家の正面玄関に植えてあるサクランボの木、通称タクマンボの花が咲きました。調べてみると昨年は2月15日に咲きましたから、決して今年が異常に早いわけでもなさそうです。
今日は春がやってきた、と感じる暖かな一日。でも明日からはまた寒さが戻ってくるようです。拓が中学校に入ったときでしょうか、記念に植えてからもう10年近くが経ちます。毎年たくさんの実を付けるようになりました。もうすぐ拓も社会人だね。
たくさんの蕾がほころび始めました
青空を背景に可憐な花が咲きました
あやちゃんの合格を記念して植えた河津桜です。来年が楽しみです。
15日(拓と原海岸の散歩)
昨日から拓が帰ってきました。明日には卒業式。いよいよ拓も社会人としての出発です。拓のパソコンがどうも動作がおかしい、というので、持参してきてもらいました。起動してみると、やたらに遅いのです。先日電話でやりとりしながら、購入時に付属していたチェックCDでどこがおかしいかを調べたのですが、分からずじまい。仕方ないので持って帰ってもらいました。
調べてみると、どうやらメモリーの一枚が認識されていないようなのです。256MBでは、いかんせんどうにもなりません。立ち上がるまでに5分もかかるのではないか、というほどのスローぶり。以前私のPCに合わずに使用していなかったメモリーを挿入すると無事に認識。
しかし、やたらと無駄なアプリケーションが導入されているためか、どうにもまだるっこしいのです。そこで、思い切ってウインドウズを再インストールしました。私は、ウインドウズ3.1の時代から数えれば、再インストールは合計少なくとも50回以上は経験していますので、恐ろしくも何ともありません。
ただ問題だったのが再インストール後に、どうしてもインターネットに接続できないのです。試行錯誤の結果、追加のCDにあるネットワーク・カードのドライバーを追加でインストールしないとダメだ、という事が判明。無事に接続できるようになりました。よかった。インターネットに接続できないパソコンなど、今やほとんど役に立ちません。時代は変わりました。
背景には伊豆半島がくっきりと
富士山がとても綺麗でした
拓と一緒に往復で2時間半以上歩きました。心地より潮風を受けながらのウォーキングは最高です。右肘の痛みもこうしている分には気になりません。でも安静第一ですね。朝方痛みから目が覚めることがあります。
16日(拓の卒業式)
拓が無事に大学を卒業しました。6年間本当によく頑張りました。これからも、まだまだ勉強し続けなければなりません。拓なら、やり遂げると、父は信じています。
22日(あいあい保育園訪問記)
拓が無事に大学を卒業。あいあい保育園でお世話になった中川勲先生を初め恩師の先生方に報告方々富山を訪問しました。土曜日の診療終了後に逃げ出すように車に飛び込み、西に向かいました。まずは東海・北陸自動車道をとおり飛騨高山へ向かいました。
確か去年開通した東海・北陸自動車道のおかげで富山もだいぶ近くに感じるようになりました。静岡と富山は地図上では、大した直線距離でもないのですが、アルプスの山並が行く手を阻んでいます。東回りにしても西回りにしても、結局かなりの迂回をせねばならず、かなりの時間がかかってしまいます。今回家族で旅行したためもあるとは思いますが、以前と比較してずいぶんと近くに感じました。
以前のんが友人と宿泊した旅館「花岡」は期待通りの素晴らしい旅館でした。生憎の雨と旅程の関係で高山の街をじっくり見て歩く暇はありませんでした。次回のお楽しみです。
3月28日(拓の合格祝い)
27日、拓の国家試験の発表がありました。無事に合格することができ、本当にほっとしました。だんだん合格が難しくなっている現状を思うと、本当によく頑張りました。
これからも、勉強を続けてさらなる夢に向かって頑張ってほしいものです。
居酒屋で家族揃って乾杯!!
今夜は拓とじっくり色んな事を話しました。社会人の先輩として、少しばかりアドバイスもしました。素直で賢明な拓のことだから、様々な体験から成長することが出来ると確信しているものの、やはり父親としては心配でならないものです。
大切なのは、学ぶ姿勢をとにかく失わないこと。作家の吉川英治は、「吾以外皆師(我以外みな師なり)」と言いましたが、この気持ちをどこまで持ち続けられるかが、その人の人生を決めてしまうのでしょう。拓なら大丈夫だね。